ヨーロッパ旅行 スリにあった話(後編)

※前回からの続きです。

アレ?何かおかしいと思った瞬間、後ろの男が走り出した。
確信はなかったけどスリだと思った。そして男を反射的に追いかける態勢に入った。(ボブを置いてってるし、若気の至りとはいえ、一人で追いかけるなんて危ない!!)

待てと言われてドロボーが待つはずないけど、とりあえず男を止めなきゃと思った。
だけどこういう時ってなんて言うの?日本語は通じないはずだし、英語?現地語?

一瞬考えて出てきた言葉は「Sorry(!)」だった(恥)

あーあ、謝っちゃった。


でもでも、そしたらなんとスリは立ち止まった。

そして、クルッと私の方を向き…

なんとまさかのドロボーは私のお財布をポーンと投げ返して走り去っていった。なんだかわからなけどラッキー!
異変に気づいたボブはトラムが発車する前に降車し、走り寄ってきた。はぐれなくて良かった。

結果的には何もなかったけど、だけど私はしばらくショック状態になっていた。

・・・
もしかしたらドロボーは私の拙い英語で私を子供だと思ったのかもしれない。彼らにとってはただのゲームだったのかもしれない。良心がいたんでお財布を返したのかもしれない。
カード類もスキミング等されてなかったし、私はただただラッキーだったんだと思う。

でも、海外旅行は楽しいけれども決して気を抜いてはいけないということを身を以て経験した出来事だった。  

みなさんもコロナが収束して旅行に行く機会が訪れた時には見の周りに気をつけてください。

…でも「Sorry!」しか出てこない語彙力は当時も今でもさすがに恥ずかしい。