着たいものを着る
ロンドンに住んで間もない頃、カルチャーショックを受けたこと。
それはイギリスには季節ごとの服装の共通認識の概念がないのか、私たち日本人から見たら少々季節感を無視した服装をしても全然OKということ。
例えばある日、ロンドンの地下鉄のエスカレーターを降りていくと、エスカレーターでふわふわのフードが付いたダウンコートの女性とすれ違った。私はびっくり仰天。だって季節は夏、7月だったんだもの! 確かにその日は肌寒い日ではあったけど、いくら寒くても日本人なら”夏”に街中でコートやダウンを着ることはまずないだろう。着てたら多分周りの人に変な目で見られそう。でもイギリスではその日の天気気温または気分で、その人の着たい物を着るらしい。そもそも衣替えの概念がないし、夏だろうが寒いと感じればダウンも有りらしかった。それにみんな他人の服装には口出ししないし、気にしてなさそうだった。(個人主義国たる所以か。関心がないというより、他人のプライベートを尊重しているという感じがする)
国が違えば服装に関する考え方も変わるんだなあと思った。
ちなみに真冬のさっむーい凍りそうな日でも、これからナイトクラブへ行くのー!っていうガールズたちは、肩出し胸だしトップスにミニスカート、素足がほとんどだった。移動中の外だけでもコートを着るという考えはないようで見ているこっちが凍えそうだった。でも気にしない、彼女たちは彼女たちの着たい物を着るだけなのだ。
見慣れていない私だけが、凍えそうな真冬に露出度超高めのファッションで出歩いている女の子たちを見て、心の中で彼女らの将来を心配していた。冷えは大丈夫?年取ってから大変だよ、とか…(お婆)
でも周りのイギリス人は全く気にしていないようだった。
真夏のちょっと寒い日にダウンジャケットを着ても、真冬の超寒い夜に限りなく裸に近い格好(言い方)で外を歩いても誰も気にしない… どんな格好をしようが何も言われないイギリスでの生活はある意味とても楽だったなー。
(だから在英時私は本当に適当な恰好だった…そして引き続き子供が生まれた今でも…でもここは日本だからヤバい、小綺麗にしなくちゃ)
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